君が笑えば。
■木村悠架■
あたしはまた次の日、病室に行った。
「こんにちは…」
また寝てる颯斗くん…
「よく寝るなぁ…」
またジッと見つめる。
昨日聞けなかったから聞かなくちゃ…
「ん…」
ビクッとする。
ドキッとする。
少し颯斗くんがうなっただけなのに…
夢の中にあたしはいるかな?
夢の中のあたしも颯斗くんが好きなのかな?
そんなことを思って一人でクスクス笑っていた。
「ひとりで笑って…キモい…」
「颯斗くん!?いつ起きたの!?」
「今…」
「そ…そっか…」
「…なんで毎日来るわけ?」
「え?」
「…昨日泣いてただろ?」
「!?」
「…めっちゃうるさかった。」
「////!!あっあたし…飲み物買ってくるね…」