君が笑えば。

「あたしだって変わったもの!」

「どこがだよ…」

「…」

「言えねえじゃん」

「とにかく変わったの!」

「…」

「あたし絶対負けないから」


そう言って木村さんは去っていった。

あたしは勝てる自信なんてない。

颯斗くんの中にあたしの記憶は…ない。


「…っ」


必死に涙をこらえた。


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