君が笑えば。

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―――――――……

夢の中だった。

何にもない暗闇の中にいた。

光が現れた。


「颯斗くん♪」


弾んで俺の名前を呼んでる。

結菜がいた。

結菜は、寂しそうにではなく満面の笑みだった。


「結菜…」


抱きしめようとするとすーっと消えていった。


「結菜、結菜…」


名前を呼んでるのに、応答がない。


悲しい悲しい夢だった。


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