名無しのラブレター
「手紙で告白ってウザい?」
「へ?」
ウザいかって聞かれたら、俺的に気持ちの伝わりやすい手書きが一番良い
けど、どっちかっていうと目の前で言ってくれた方が―――――
……そっか、ナルホド。
「うん、ウザい」
思ってもいない言葉を投げ掛け、黒板へと視線を戻す
「そ、か………」
彼女の泣きだしそうな震えた声が耳を掠めて、思わず口に弧をかいた
大丈夫、知ってる。
分かってるよ
だからさ……――――