名無しのラブレター
好きな人
ああ、今日も妙に心臓に悪い
「おはよう、倉本」
俺は、隣の席に座る彼女が、好きだ
「おはよう、小畑くん」
いつも綺麗な笑顔を浮かべて、毎朝こうして挨拶をしてくれる
この関係になるまで、どれだけ苦労したことだか
誰にも知られないように1人で細工して、やっと隣の席になれた
今でこそこうして会話をしているが、最初はお互い話もしなかった