執事の秘密
実は、大富豪になったものは、大貧民に1つ命令することのできる特権がある。
と言っても、勝つ気満々でいた私が出した罰ゲームなんだけど……。
まさかここまで私が弱いとは思わなかったから。
ほかの二人も手加減してる様子だったし、本気でやって勝てない私って……。
今までの罰ゲームは、3回まわってワンッ!とか、敷地内一周走るとか(敷地は東京ドーム3個分)、結構一般的なのが多かった、けど。
「今回の命令は何にしましょうか。そうですね……今から私のことを名字ではなく名前で呼んでください」
「………は?そんなことで言いの?」
「はい。ですがそれだけでは面白くないので、今から明日の午後3時まで私の手伝いをしてもらいます」