執事の秘密


私が聞くと、悠里はあからさまにあわてた感じで、


「いえ、何にもありません!」


と、真っ赤になりながら言う悠里。


でもね、悠里。


私は知っているのだよ、君の癖を。


悠里はいつもウソをつくとき、必ず芝居をやめる。


というより、無意識にやめてしまう。


だから、悠里自体演技をやめたことを気づいていない。


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