執事の秘密
こういうとこ、天然だよねぇ……。
「悠里、うそついても無駄だよ?」
悪魔のように笑ってみる。
「うっ…。いや、でも今話すのは、ちょっと……山久さんもいらっしゃいますし」
悠里は、兄と付き合うようになってからいろんな表情を見せてくれるようになった。
今も、なかなか見れないような顔してる。
うん、でもね、だんだん執事な感じ消えてんだよなぁ、うん。
たぶん、これはうちの家にいるみんなが気付いてる。