執事の秘密


「悠里、早くしないと時間なくなっちゃうよ!」


どうせやるなら早く終わらせたい……。


「龍一様、これの刺繍をやってくださいますか?」


「なんで俺?悠里ちゃんがやればいいのに…」


「私は、真凛様の指導をいたしますのでその間にやっていただければと……」


なんか、私があまりにも下手みたいな言い方じゃないか、悠里さん!


いや、実際下手なんだけど……


「ふ~ん。ま、そういうことなら引き受けます!愛する姫のために!」


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