執事の秘密


「それでは、失礼します!」


そう言って、私は早足で龍一様の部屋をあとにした。


なんなの!?いつもなら“怒ってるならごめん”とか言ってくるのに!!


今日は普通に返されたし。


ていうか、なんで私がこんなむしゃくしゃしなきゃいけないの!


そんなことを考えていると、真凛様が帰ってきた。


「おかえりなさいませ、真凛様」


「ただいま、あれ?悠里なんか怒ってる?」


「いえ、そんなことはありませんが?」


「ヒッ!あ…じゃ、じゃあ失礼しま~す……」


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