八一ト
でもそんなことは
出来なくて…
ただその笑顔を見てるしかなかった
次第にお父さんは
私の目の前から
砂のように消えて行った
「…お父さん!!!」
ようやく口にした言葉だった
なんで謝れなかったの?自分
私は元気だよ
そう言いたかった
そのとき
強い風が私に襲いかかってきて
たくさん積んだ花たちは
空へと舞い上がってしまった
何で積んだんだろう
一生懸命生きていたお花たちを
台無しにしてしまった
私はただ風に連れてかれる
花たちを見つめる事しかできなかった