八一ト




前のベッドを素早く見る

そこにはベッドの布団が
荒れていて起きた形跡が
しっかり残っていた


……いない



今になって激しく後悔

寝るんじゃなかった…

椅子から起き上がり
背伸びをする

恋次を探しに行かないと

熱があんだけあるのに
どこかで倒れなかったらいいけど

「俺はここにいる」


見覚えのある声に振り向く

「恋次!!…君」

恋次は壁によたれかかっていた





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