八一ト



「こんな広いんだ」

「うん…ここの校舎迷路みたい
なんだ」

「へぇー」

次の日潤に言われた通り
私は学校の案内をしていた

相変わらず潤はやっぱり
美青年でたくさんの女の子たちに
声をかけられる

そのせいで
半分も案内が出来ていない

「あぁ!!潤君だぁ
何してんのぉ~?」

「ん?案内してもらってる」

「案内~?んじゃぁ
私がしてあげよっかぁ」

「ん~ごめん
もうしてくれてる人がいるから」


ほんと…
もてるよね…


私は2人の会話に
入れることも無く

距離をおいて
2人の会話をながめる

頬を赤く染めて
潤を下から見詰てる姿は
とても愛らしかった

私には出来ない…



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