八一ト
「ごめん待った?」
「うん待った
トータルすると私30分は待たされてるね」
「俺…モテるから」
「自分で言うなっ」
「ハハッ」
潤をみると潤は
また遠目で笑った
「ねぇ、潤」
「なに?」
「無理しなくてもいいんだよ」
急な私の発言に潤は
私を見下ろす
「潤、いつも無理して笑ってる
さっきの女の子に対しても
私に対しても」
「何…言ってんだよ」
「潤…せめて私の前だけでも
嘘な笑顔は止めて」
私は潤をしっかり見つめる
潤も私を見つめる