八一ト



キーン

コーン

カーン――――…


「チャイム鳴ったね
次の時間にまた案内するよ」

私はニコリと笑い

教室に戻ろうとした

ケド―――…

急に後ろから腕を
捕まれた

「ど、どうしたの…?」

私は後ろを振り向くと
そこには笑っていない潤がいて

私を…

違う…

潤は何かを見ていた

潤しか分からない何かを…

「チャイム鳴ったけど…」

何を話したらいいか分からない

「さぼろう…」

そう言って

潤は私の腕を掴んだまま
どこかに行こうとする







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