八一ト



「それは・・・」


「ヒナのお父さんへの悲しさ
後悔、自分が憎いっていう思いと
潤の思いを重ねてんのよね」


「・・・・・・・・・」



「潤を助けたいって気持ちは分かる
でもこれ以上ヒナが頑張ったら
ヒナに何かあるかもしれない」


「私は・・・」

「大丈夫じゃない
ヒナが大丈夫って思って
2つ一変に頑張ろうとすると
2つのうちどちらかが壊れてしまう」

「でも・・・でもね・・・
2人とも目が離せなくて・・・
ほっとけなくて・・・」


恋次はもう一回笑顔で笑って欲しい

笑顔で笑いかけてヒナって呼んで欲しい

潤は何かで自分を封じ込めてる
だから素直になれないし
笑えない

もう一回笑ってほしい

あの夢で見た
幸せそうな笑顔でいて欲しい


それだけなんだよ・・・





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