八一ト



「マジか…?」

「うん」

「でも…
無理はしてほしくない」

「無理なんかしてない」

私は顔が上げられないまま

恋次の顔は見れなかった





……けど

恋次が泣いていたことは分かった

恋次の一粒の涙が
コンクリートに堕ちていたから……




私が恋次を守るね




< 55 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop