八一ト
―――ピロロロ
ピロロロ
電話がかかって来たと
思えば優奈からだった
「はい―――」
「大丈夫?
今、悩んでると思ってさ」
…うん
悩んでる
なんで分かったんだろう
「もし
この行動が恋次のために
ならなかったら…
私の行動って迷惑なのかな…」
「迷惑……
じゃないよ…」
優奈が気を遣って私に
優しくいってくれた
このとき
キラキラと輝きを続けて
止めようとしない星空と
優しい友の囁きで私の瞳から
涙がこぼれ出た