桃色の蜘蛛、只一つの罪【短篇】
優しさは少しだけ……。

その裏に隠されている人の“隠”を私は知ってる。

私だけじゃない…。
皆知っていて、隠したり、偽善ぶったり、見てみぬ振りをしたり…。

酷いのは世の中だ。
世の中を創っている大人達だ。
いずれそんな大人に私もなって行く。

なら…考えるのはよそう。

悪意や不正を見てみぬ振りをするより、表の優しさを見ないで生きる方がマシだから…。


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