分かんない。



成績も良かったし、
圭祐とデートを沢山する約束もしたしで
私の気分は浮かれ放題だった。
家で鼻唄を歌いながら
友達や圭祐とメールをしていると
最近メールを交わしていなかった
人物の名前がディスプレイに表示されていた。
―川上克哉―
どうしたのだろうかと
少しドキドキしつつメールを開いた。

゙あ、メール超久しぶりだよな。
通知表のオール5、おめでと。
俺は3が5つでそれ以外が4だ。
そのくだりはおいといて、
予定……空いてねえかな?
田所とデートする日多いだろうけど、
1日だけでも一緒に遊べねえかな?
何日かに兄貴と兄貴の彼女が
夏祭りに行くんだけど
折角だからお前も友達連れてこいって。
でも女が一人だけだったら
彼女がかわいそうだから
連れてくるのは絶対女でって……。
女子で話せるの、
やっぱりお前くらいしかいねえからざ

結構長いメールだった。
嬉しくない訳ではなかった。
結局私は川上に、OKの返事を出した。
川上はありがとう、と返してきた。
そのあとは、大量に出された
夏休みの宿題をある程度片付けて、
眠りに落ちた。明日から夏休みだ。



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