夏の香り


「なーなー氷海。」




珍しく赤坂が俺に声をかけてきた。


とりあえず面倒なので読書を続ける。




「こんなもの読んでないで俺の話、聞けよ。」




本をさっと奪われる。




「返せ。」




「この本、窓から落とされたくなかったら話聞けよ。」




あの野郎…



本は窓の外に出され、赤坂の手だけが支えの状態となっている。
< 6 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop