夏の香り


ここは3階。廊下。
人通りが少ないからいつもここを活用していたのがあだとなった。




「俺、なっちゃんに告白しようと思うんだ。」




「へぇー」




「今週のクラスの親睦会で。だからお前、来いよ。」




「何で俺が?関係ないだろ。」




「そういう透かしてる所が気に食わねーんだよ!」




そう言って彼が本を掴んでいた手が離された。
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