幼なじみ

雪奈を後ろに乗せて学校へ向かいながら、俺は夢のことを思い出していた。
あんな風に素直に好きだと言えてたら、俺たちの関係は変わっていたのかな・・・

学校の近くで自転車を降りて、歩いて学校まで行く。
すると、俺のことを女たちが囲んできた、

「「須原くん、おはよう♪」」

「一緒に教室行こう♪」

は?行かねぇし!邪魔だっつうんだよ!
あれ?雪奈、どこ行った?

気づいた時には、さっきまで隣にいた雪奈が離れた所にいた。
その雪奈の隣には健介がいて、雪奈の頭を撫でている。

雪奈・・・健介と付き合うのか?
俺のことはもう好きじゃないよな・・・

俺は、周りにいた女たちを無視して、教室へと急いだ。
雪奈と健介を見ないで済むように・・・

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