幼なじみ

「門脇くん、ありがとう。」

家の前まで来てそう言ったあたしに、門脇くんが優しい顔をして言った。

「あのさ、俺たちって昨日会ったばっかだけど、俺、本気で雪奈ちゃんのこと好きだって思ってる。最初は一目惚れだったけど、今日一緒にいて、本当にそう思った。だから、俺とのことちゃんと考えてほしいんだ。」

さっきまで見ていたのとは違う門脇くんの真剣な眼差し。

「・・・・・・」

何も言えないで俯いてしまったあたしの頭を撫でてくれた門脇くん。

「今すぐ返事とかいらないから、ってか、今は何も言わないで。これから時間かけて俺のこともっと知ってもらってから、それから返事してほしい・・・」

優しい門脇くんの言葉に俯いたまま視線を合わせると、優しく笑ってくれた門脇くんは、

「ホントに雪奈ちゃんってかわいいな・・・//じゃ、俺、帰るね。また明日!」

そう言って、手を振りながら帰って行った。
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