幼なじみ

克哉side


小学生になっても、俺は雪奈が好きだった。
学年が上がるにつれ、かわいくなっていく雪奈を好きになるやつが出て来た。
雪奈は気づいてないけど、ホント、モテるんだ。
だから俺は、「雪奈は俺のもん。」だと言うかのように、いつも雪奈と一緒にいた。

そんな俺らを冷やかすやつらがいたんだ。


ある日の放課後、掃除当番の雪奈を待っていたら、クラスのやつに聞かれた。

「須原ってさぁ、白石のこと好きなの?」

「だって毎日一緒にいてるしさぁ!なぁ、お前らって、キスとかもうしちゃった感じ??」

そんなことを聞かれて、俺は自分の気持ちを気づかれたくなくて、焦って言ってしまった。

「何言ってんだよ!そんなことするかよ!だいたい、俺は雪奈のこと別に好きでも何でもないし!ただの幼なじみだし!それに俺、他に好きなやついるし!」








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