幼なじみ
2人の会話にそっと耳を傾けると、門脇の声が聞こえてきた。
「あのさ、俺たちって昨日会ったばっかだけど、俺、本気で雪奈ちゃんのこと好きだって思ってる。最初は一目惚れだったけど、今日一緒にいて、本当にそう思った。だから、俺とのことちゃんと考えてほしいんだ。」
そう言われて、無言で俯く雪奈の頭を、門脇が撫でている。
おいっ!雪奈に触んじゃねぇよ!
っつうか、んな簡単に好きだとか・・・あり得ねぇ!
俺はもうずっと雪奈が好きなんだぞ!!
門脇が、今すぐに返事はいらないから自分のことをもっと知ってから返事が欲しいと言うと、雪奈が上目遣いで門脇を見た。
そんな雪奈をかわいいと言うと、門脇は手を振りながら帰って行った。