幼なじみ
学校に着いて裏庭に行くと、門脇はもう来ていた。
「悪かったな。」
そう言った俺に、門脇が言った。
「いや・・・俺もお前と話がしたかったから・・・で?話って何?雪奈ちゃんのことだろ?」
だから・・・雪奈ちゃんとか呼んでんじゃねぇよ!
マジでムカつく。
「あぁ・・・門脇、お前、雪奈のこと好きって、マジで言ってんの?」
「なんだよ、昨日の盗み聞きしてたのかよ!」
「盗み聞きなんかしてねぇよ!お前さぁ、あんな家の前で告ってたら、嫌でも聞こえてくるだろ・・・」
「あぁ、好きだよ!でもただの幼なじみのお前には関係ないだろ?」
その門脇の言葉にカチンときてしまった俺。
「ただのじゃねぇよ!大事な幼なじみだよ!つうか、俺、お前なんか認めてねぇし!昨日今日会ったようなやつに、すぐに好きとか言うやつのことなんか、信用出来ねえんだよ!!」
その時、俺の後ろから声がした。
「お前、一目惚れとかしたことないんだな!出会ってすぐに好きになるとか、普通じゃん!」
誰だ?お前・・・
そう思ってると、そのまた後ろから中島が現れた。