幼なじみ

あたし達が学校へ着くと、いきなり男の子たちに囲まれた。

「門脇!お前、白石さんと付き合ったってホント?!」

「雪奈ちゃん、門脇なんかやめて、俺にしない?」

「俺、雪奈ちゃんは須原か三好のことが好きなんだと思ってたよ~!くそっ!俺もさっさと告れば良かったよ~!」

何も言えずに俯いていたあたし。
そんなあたしを見て、男の子たちに門脇くんが言った。

「ほら!離れろよ!雪奈ちゃんがビックリしてるじゃん!」

そう言った門脇くんに、男の子たちが言った。

「ってかさ、門脇、ちゃんと説明しろよな!」

すると門脇くんは、あたしの肩を抱いて言った。

「あぁ!俺たち付き合ってるよ!な?雪奈ちゃん!」
< 141 / 246 >

この作品をシェア

pagetop