幼なじみ

「「ありがとうございました。」」

保健室を出て、あたしの荷物を受け取ろうとすると、門脇くんは、

「大丈夫!俺が持つから!それより雪奈ちゃん、俺につかまって!」

と言ってあたしの手を握った。

・・・///

門脇くんは、真っ赤になってしまったあたしを自転車置き場まで手を繋いだままで連れて行った。

そのままいつものように自転車に乗ってあたしを送ってくれた門脇くん。
いつもならあたしを降ろした後、バイバイって帰って行くのに、今日はそのまま自転車を止めた。

「心配だから、家の中まで送らせて。」

と言った門脇くんは、あたしの手を引き、門を開いて中へと入って行った。

「あの・・・あたし、もう大丈夫だから・・・」

そう言ったあたしに心配だからともう一度言った門脇くん。
門脇くんの押しに負け、あたしは鍵を開け、門脇くんを家に上げた。



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