幼なじみ
入学してからしばらく経った頃。
「雪奈、こいつ俺のクラスの三好健介。」
「三好・・・健介・・・?」
三好健介・・・なんだか聞いたことある名前・・・
「あーっっ!!いじわる健ちゃん!」
「いじわる健ちゃんって・・・ひでぇな(笑)」
指差して大声で叫んだあたしにそう言った健ちゃんは、昔の面影がないぐらい優しい笑顔で笑いながらそう言った。
「なんでいじわる健ちゃんがここにいるの?」
「雪奈、こいつもういじわるじゃないぞ(笑)健介さ、田中小だったんだって。今俺と同じクラス。なんかさぁ、めっちゃ気が合うんだよ。」
そう言ったかっちゃんは、「な!」と健ちゃんに向かって言った。
「へぇ~、そうなんだ。」
かっちゃんがこんな風に男友達のこと言うなんて、ホント珍しいことだった。