幼なじみ
「ん・・・あ、おはよ・・・雪奈・・・」
「あ・・・///おはよう、かっちゃん!」
ヤバイ!さっきの、聞かれてた?
そう思ったあたしの顔を見ながらかっちゃんが言った。
「雪奈、顔赤いけど大丈夫か?熱はないか?」
良かった・・・聞かれてないみたい。
「あ、うん・・・大丈夫だよ!ほら、早くしないと!先に下に降りてるね~!」
そう言ってあたしは、慌てて階段を駆け降りた。
ダメダメ!あたしが気持ち伝えたら、また気まずくなっちゃう!
もう話せなくなるのは嫌だもん。
しばらくして降りてきたかっちゃん。
「行こうか!」
「うん!」
あぁ、またかっちゃんの後ろに乗れるなんて・・・
嬉しくなったあたしは、ぎゅっとかっちゃんの腰に腕を回し、背中に頭を預けて、目をつむって風を感じながら学校まで何も言わずに乗っていた。