幼なじみ

学校へ着くと、また一緒に登校してるあたし達を見て、みんながこそこそ話していた。

「雪奈って、門脇と付き合ってるんじゃなかった?」

「やっと須原くんに近寄れると思ってたのに・・・なんなの?あのこ!」

「おい!雪奈ちゃんのそばに、また須原がいるぞ!」

「なんだよ~!俺らまた雪奈ちゃんと話せないじゃん!」


そんないろいろな声が聞こえる中、もえかが向こうから走ってきた。

「ちょっと!雪奈!これ、どういうこと?」


もえかの顔が怒ってる。
そりゃそうだよね・・・もえかは門脇くんと友達なんだもん・・・
あたしが何も言えずに黙っていると、かっちゃんが口を開いた。

「雪奈は悪くない。」

その言い方にカチンときたのか、

「あんたに聞いてない!あたしは雪奈に聞いてんの!」

もえかが怒りながらそう言ったその時・・・
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