幼なじみ

教室に向かって歩いてると、向こうから健ちゃんが歩いてきた。
あたしはかっちゃんの手を離し、健ちゃんのそばに走って行った。

「健ちゃん、おはよう!」

「おはよう、雪奈。克哉と仲直りしたんだ?」

「うん・・・健ちゃん、昨日はありがとう。じゃあ、あたし、教室行くね!」

健ちゃんにそう言ったあたしは、かっちゃんに振り向いて、手を振った。

「じゃあね~、かっちゃん!」

そんなあたし達を見る女の子達の目が怖かったけど、あたしは気にしないようにした。
だって・・・かっちゃんと話さないとか無理だもん・・・
< 180 / 246 >

この作品をシェア

pagetop