幼なじみ
放課後。
迎えに来ると言ってくれていたかっちゃんがなかなか来なくて不安になったあたしは、かっちゃんのクラスに行ってみた。
教室の中からは、男の子たちの声が聞こえてきた。
「もういいから!付き合ってるか付き合ってないか聞いてんの!」
「付き合ってねぇよ!」
その声はかっちゃんの声だった。
「付き合ってないんだったら、なんでまた一緒に学校来てんだよ?」
何の話してるのかな・・・?
そう思ったあたしの耳に聞こえてきたかっちゃんの声。
「雪奈は大事な幼なじみなんだよ。あいつ自転車乗れねぇから、俺が乗せてやってんの!ただ、それだけ!」