幼なじみ
「じゃあ、帰ろっか!」
「うん!」
いいんだ・・・これで・・・
幼なじみでも・・・いいんだ・・・
かっちゃんのそばにいられるなら・・・
あたしは、かっちゃんの背中に頭を預けながら、そう自分に言い聞かせていた。
「じゃ、また明日な!」
「ありがとう、かっちゃん!じゃあね!」
かっちゃんに手を振り家に入ったあたしは、自分の部屋に着くなり、我慢していた涙を流して泣き崩れてしまった。
かっちゃん・・・かっちゃん・・・
好きだよ・・・
そして決めたんだ。
この想いを、胸に秘めておくことを・・・