幼なじみ

「じゃあ行こうか。」

久しぶりに後ろに雪奈の重さと腰に雪奈の腕があるのを感じた俺は、やっぱりこれが1番落ち着くことを実感した。

学校へ着いて雪奈と一緒に歩いていると、俺たちを見ている視線を感じた。

「雪奈って、門脇と付き合ってるんじゃなかった?」

「やっと須原くんに近寄れると思ってたのに・・・なんなの?あのこ!」

お前なんか、一生近寄ってくんな!

「おい!雪奈ちゃんのそばに、また須原がいるぞ!」

「なんだよ~!俺らまた雪奈ちゃんと話せないじゃん!」

お前らなんかと話させるかよ!

そんなことを思ってると、向こうから雪奈の友達が走ってきた。

これはどういうことだと、雪奈に冷たく言う女。

雪奈は何も悪くないのに・・・

「雪奈は悪くない。」

俺がそう言うと、

「あんたに聞いてない!あたしは雪奈に聞いてんの!」

と怒鳴りながら言った。


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