幼なじみ
「おい!大丈夫か?」
「お前ら、いいかげんにしとけ!」
その声は、かっちゃんと健ちゃんだった。
そう言った2人は、あたしの手を掴み立ち上がらせてくれた。
そしてあたしの前に立って言ったんだ。
「俺、雪奈の面倒見るの懲り懲りとか言ってねぇけど?雪奈に手ぇ出したら、いくら女でも許さねぇよ?」
「雪奈は俺たちの大事な幼なじみなんだ。こんなこと、もうやめてくれるよね?」
かっちゃんと健ちゃんにそう言われて、真っ赤な顔になった女の子達は、
「わかったわよ!」
と言って、慌てて屋上から出て行った。