幼なじみ
そのまま話を終わろうとしたのに、まだしつこい。
「付き合ってないんだったら、なんでまた一緒に学校来てんだよ?」
あぁ!もう!ホントうるせぇ!
「雪奈は大事な幼なじみなんだよ。あいつ自転車乗れねぇから、俺が乗せてやってんの!ただ、それだけ!」
そう言うと、やっと納得したらしい高橋たち。
「な~んだ!良かった!じゃあ、俺たちもチャンスがあるってことだよな!」
その声を聞いて、いつの間にかそばにいた健介が高橋たちに言った。
「あ~、たぶん無理だよ。雪奈、好きなやついるみたいだから・・・な?克哉!」
何だよ健介!そんなこと俺にふるなよ!
「マジか~!?でも俺、諦めねぇし!」
そんな高橋たちを無視して、俺は雪奈のクラスへと向かった。