幼なじみ
克哉side
くそっ!!何で健介が同じクラスで、俺は違うクラスなんだよ!
校舎まで離れてるとか・・・ないだろ!
2年になって、雪奈とクラスが離れたことを悔しがってる俺に、前の席の女がやたらと話しかけてきてた。
「須原くん、あたし鈴木奈美。これから仲良くしてね!」
仲良くなんてしねぇよ!
その鈴木とかいうやつを無視して、俺は雪奈を迎えに行った。
「きゃーっ!須原くんよ!須原くん!今年は何組?」
「三好くんもカッコいいけど、須原くんもやっぱいいよね~!」
あーっっ!!ホント女ってうぜえ!
俺を囲む女たちを蹴散らして、俺は雪奈に声をかけた。
「雪奈、帰るぞ!」
「あ・・・うん!」
そう笑顔で返事をした雪奈がかわいくてたまらなくなる俺だった。