幼なじみ

わけわかんねぇ!ホントわけわかんねぇ!!
くそっ!

それから毎日、俺は1人で自転車に乗っていた。
1人で自転車に乗るなんて、雪奈が門脇と付き合ったあの時以来だ。

雪奈・・・もしかして好きなやつでも出来たのか?

そんなことを思って毎日不安でたまらなかった俺に、健介からメールが来た。

「雪奈の様子がおかしい。雪奈となんかあったのか?」

「そんなの、俺が聞きてぇよ!」

なんだよ!健介、雪奈と同じクラスなんだろ?いつも一緒にいるんだろ?
だったら、雪奈に直接聞けよ!

健介からのメールでただでさえイライラしてた俺に、また鈴木が話しかけてくる。

「ねぇ、須原くん。今日、あたしヒマなんだ!今から一緒に遊びに行かない?」

「は?行かねぇ!」

鈴木がウザくて冷たく返事した俺に、鈴木が言った。

「いいかげん、あたしに冷たくするのやめた方がいいよ。」

「それ、どういう意味だよ?!」

「別に~、意味なんてないけど?」

そう言って鈴木は帰って行った。
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