幼なじみ
「門脇、教えてくれてありがとうな。」
「いや・・・あんなことしてしまった俺が言うのもあれだけど・・・俺、雪奈ちゃんには幸せになってもらいたいんだよ。三好だってそう思ってんだろ?お前だって、雪奈ちゃんのこと好きなんじゃねぇの?」
核心をつかれた俺は、素直に門脇に言った。
「そうだよ。俺も雪奈が好きだ。俺、雪奈と克哉がくっつかない原因を作ったから・・・今更だけど、雪奈には幸せになってもらいたいんだ・・・」
「じゃあ、俺らで雪奈ちゃんのこと、守ってあげようぜ!な?」
「おう・・・とにかく、俺は一度克哉と話をしてくるよ。いるわけないけど、彼女がいるのは本当なのかどうか・・・」
「うん、頼むよ。須原は俺が言ってもダメだろうからな・・・」
「じゃあ・・・何かあったらまた教えてくれな!」
そう言って俺は、門脇に手を振り、克哉にメールしながら、屋上を後にした。