幼なじみ

少しして息苦しくなったのか、雪奈が俺の服をギュッと握る・・・
唇を離した俺は、また雪奈を強く抱きしめて言った。

「今のキス、2回目じゃないからな・・・」

「えっ?!2回目だよ・・・?」

「雪奈が知らないだけ。雪奈、門脇にキスされた時、初めてだって言ったろ?あれも、初めてじゃないから・・・」

「えっ?!えっ?!どういうこと?」

と、俺を見上げる雪奈。

「雪奈、中学の時、俺ん家で勉強しながらよく寝てたろ?あの時に、俺、雪奈に何回もキスした。だから、雪奈のファーストキスは、俺がもらってるから。」

「ウソ・・・///」

真っ赤な顔の雪奈がかわいくてたまらない。

「雪奈、1回寝たら何しても起きないからな・・・俺以外の男の前で寝るなよ・・・」

そう言って、俺は雪奈にまたキスをした。

雪奈・・・雪奈・・・好きだ・・・


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