幼なじみ

「今のキス、2回目じゃないからな・・・」

えっ?!2回目だよね・・・?
門脇くんにファーストキスされた時に、あたしを落ち着かせるためにしてくれたあのキスが、初めてなんだもん。

するとかっちゃんは、あたしが知らないだけだと言った。

「えっ?!えっ?!どういうこと?」

とかっちゃんの顔を見上げる。

「雪奈、中学の時、俺ん家で勉強しながらよく寝てたろ?あの時に、俺、雪奈に何回もキスした。だから、雪奈のファーストキスは、俺がもらってるから。」

「ウソ・・・///」

やだ・・・恥ずかしいよ・・・///
キスされても寝てるなんて・・・
あたし・・・やだ~///

「雪奈、1回寝たら何しても起きないからな・・・俺以外の男の前で寝るなよ・・・」

そう言って、かっちゃんは、またあたしにキスをしてくれた。

あたし・・・ファーストキスはかっちゃんだったんだ・・・
かっちゃんが初めてだったんだ・・・
嬉しい・・・



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