幼なじみ

しばらくして唇を離したかっちゃんが、

「今更だけど・・・俺の彼女になってくれる?」

って言った。

「・・・・・・うん・・・///」

あたし・・・本当にかっちゃんの彼女になれるんだね・・・
ただの幼なじみじゃなくて、かっちゃんの特別な人になれるんだね・・・

そう思っていたら、かっちゃんが、

「雪奈、あの約束覚えてる?」

と聞いてきた。

その時、あたしの頭にはあの時のかっちゃんが思い浮かんできた。

「けっこんしようね!」

あの約束だよね・・・?

「あの約束って・・・ちっちゃい時の?かっちゃんも覚えてくれてたの?」

あたしがそう聞くと、かっちゃんが優しい顔で言った。

「当たり前。あの約束、いつか、実現させような・・・雪奈、俺たち、いつか結婚しような・・・」

かっちゃん・・・かっちゃん・・・
あたし、嬉しいよ・・・
あたし・・・幸せだよ・・・

泣きながら黙って頷くあたしを、かっちゃんは強く抱きしめてくれた。

かっちゃん・・・大好き・・・
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