幼なじみ

「あ~あ、相変わらずモテモテだな・・・あの2人は・・・俺だったら、ボタンだって名札だって何でもあげるのに・・・」

そうあたしの横で呟いたのは、門脇くん。

「門脇くん・・・」

「雪奈ちゃん、いいの?須原、女の子に囲まれてっけど・・・俺なら、雪奈ちゃんに心配かけることないと思うけど・・・また俺のとこ戻ってこない?」

「うん・・・大丈夫・・・かっちゃんだもん・・・」

「だよな・・・ホント、やきもち妬いちゃうよ・・・」

そう言っておどけてみせる門脇くん。
そんな門脇くんを笑って見ていた時・・・

「雪奈!!」

かっちゃんのあたしを呼ぶ声がして、かっちゃんがこっちに歩いてきた。
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