幼なじみ
ある日、雪奈の友達の松田が俺の所にやって来た。
「須原!雪奈が須原と三好のファンの子たちに連れて行かれた!ヤバイよ!」
松田の話を聞いて嫌な予感がした俺は、健介と一緒に、雪奈が連れて行かれたという屋上へと走って行った。
屋上に着くと、女が雪奈に、俺が雪奈の面倒見るの懲り懲りって言ってるとか、雪奈のせいで俺たちの価値が下がるとか訳わかんねぇこと言っていた。
そして、女に突き飛ばされた雪奈は、床に倒れてしまった。
「おい!大丈夫か?」
と健介が雪奈に駆け寄る。
「お前ら、いいかげんにしとけ!」
俺は雪奈を立ち上がらせ、雪奈の前に立って言ったんだ。
「俺、雪奈の面倒見るの懲り懲りとか言ってねぇけど?雪奈に手ぇ出したら、いくら女でも許さねぇよ?」
俺は女たちを睨みつけながら言った。
「雪奈は俺たちの大事な幼なじみなんだ。こんなこと、もうやめてくれるよね?」
と、王子様スマイルで言う健介。
女たちは、慌てて屋上から出て行った。