幼なじみ

「大丈夫か?」

雪奈に駆け寄る俺たち。
その時、克哉が雪奈の前に立ちはだかって言った。

「俺、雪奈の面倒見るの懲り懲りとか言ってねぇけど?雪奈に手ぇ出したら、いくら女でも許さねぇよ?」

その様子は、まるで幼稚園の時に雪奈を助けた時の克哉そのものだった。
かっこいいじゃん!克哉・・・


女たちが屋上から出て行った後。

ありがとうと俺たちに笑顔で言う雪奈に、

「雪奈は、何も気にしないで俺たちと一緒にいたらいいんだからな!」

と言った俺。

そうだ、これからは俺も雪奈を守ってやるから・・・


そして俺は気づいたんだ。
雪奈が好きな自分の気持ちに・・・





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