幼なじみ
そんなある日。
昼休みももうすぐ終わろうとしていた時、同じクラスのやつが走りながら教室へ入ってきた。
で、とんでもないことを言い出した。
「雪奈ちゃんに彼氏出来るかもしれないぞ~!」
は??何言ってんのこいつ・・・
「俺、見ちゃったんだよね~!雪奈ちゃんが告られてるところ!手なんか握られてさ!」
「それで?雪奈ちゃん、何て返事したんだよ?」
「あ、それは見てない・・・ってか、覗いてたの見つかりそうになって、慌てて帰ってきた。」
「なんだよ、それ~!」
雪奈ファンのやつらが話してるのを聞いて、何だかムカムカしてきた俺。
雪奈は俺のなんだよ!!
そう言ってしまいたい衝動にかられながらも、何も言えなくてイライラしていた。