幼なじみ
克哉side
卒業式を間近に控えたある日、健介が俺に話があると言って、家にやって来た。
俺の部屋に来て、しばらく黙っていた健介。
健介のいつもと違う真剣な顔に、なぜか不安を覚えた俺。
すると健介がこんなことを言い出した。
「俺さぁ、雪奈のことが好きなんだ。克哉はさぁ、雪奈のことどう思ってんの?」
「雪奈は・・・大事な幼なじみだよ・・・」
突然の健介の告白に、俺は思ってもいないことを答えてしまった。
「じゃあさ、俺のこと応援してくれるよな?」
応援?そんなこと出来ねぇよ・・・
「おう・・・」
「克哉がそう言ってくれて良かった。俺、卒業式の日に告ろうと思ってる。」
健介、告るのか?やめてくれ・・・
雪奈は・・・雪奈は俺のもんなんだ。
「が、頑張れよ!」