幼なじみ

「かっちゃん!明日からもまた今まで通りにしてね!じゃあね!」

「待てよ!雪奈!」

そう言った雪奈は、俺が呼び止めるのも聞かずに、走って教室から出て行った。


大事な幼なじみだから・・・付き合えない・・・
違う!俺が言いたいのはこんな言葉じゃないんだ!
雪奈!俺も雪奈のことが好きなんだ!

心の中でいくら叫んでも雪奈に聞こえたのは「幼なじみだから付き合えない」という残酷な言葉・・・
そんな言葉を言ってしまったことを後悔しても、もう遅かった・・・


雪奈・・・ガキの頃の約束、守れなくてごめん・・・
お前を傷つけてしまうことしか出来ない俺なんか忘れて、健介と幸せになってほしい・・・


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